見上げる空に垣根なし

風天

見上げる空に垣根なし

生命の輪

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 木々が色づく季節、落ち葉の季節

 色鮮やかに染まる銀杏を見て

 葉っぱのフレディを思い出す。

 自分は何者か?、人生の意味は何か?

我々は皆、生きとし生けるものを網羅して結びつける永遠のサイクルの一部だと。

 生命の輪では、アイデンティティに疑問を感じるが、ある日、人生の山場を迎えると、アイデンティティが明らかになり、宇宙のドラマの自分の役割が明らかになり、困難や試練に見舞われるが、疑いや絶望を逃れられ、宇宙の一部になり、永遠の生命の中で、自分の魂、あるいは何かを遺す事になる。

 しかし

 永遠に個人的な物語を引き伸ばして、それは本当に意味深いものなんだろうか?また来世はサイボーグがカエルだったら?

 万が一、何かを遺しても、時代は変わり、時代遅れのアイデンティティは葬り去られても、死んでいるので、何も言えない。万が一残ったとしても、都合良く解釈を変えられ、悪用される事がほんとんでは、十字軍やカミカゼの様に。

 

 それなら、永遠に続くメリーゴーランドから、降りる方法を見つける事に努力したいものである。そして何も残せないのなら、出来れば、誰かを助け、その人がいずれ別の誰かを助け、それによって、この世界がほんの少しでも、良くなった方が?

 

 生命の輪ではなく、思いやりの輪を

 永遠に続くメリーゴーランドは大変なので、朝日に輝く、色鮮やかな銀杏の様に、この一瞬を大切にしたいと。

 忘れかけたロマンスの様に。