見上げる空に垣根なし

風天

見上げる空に垣根なし

人道主義

 

 10月26日が過ぎて、インフルエンザワクチン接種希望者が増加している。巷では、ワクチン難民という話題も。実際、風天会にも、ワクチンがない、病院ではワクチンを打って頂けないなどと来院される。我々は可能な限り接種させて頂いている。

 今年は国難コロナウイルス流行もあり、誰もが協力してインフルエンザワクチン接種が必要との認識の中、職員のみの接種の孤立主義、価格保持と利益確保のための功利主義、ワクチン接種は下々の仕事と学問至上主義。またコロナワクチンでは自国の分だけ確保して、発展途上国などのワクチン確保は無視した自国First 主義。そんな事は人間として恥ずかしくないのだろうか。

 ウイルスは変異する。先進国でだけワクチン接種をしても、発展途上国で接種できないのであれば、ウイルスは変異して、また先進国も恐怖と閉塞感に包んでしまう。インフルエンザも同じである。

 自由を重んじるglobalism と自国第一の孤立主義、そのジレンマがコロナ禍を産んだと考えるは私だけではないと思う。必要なのは信頼と協力のはず。

 個々の主義主張は私の知るところではないが、生命健康はまず、人道主義を基礎にした地球主義が必要では?

 今日は13夜、月を愛でて、人道主義と地球主義を考えては?全ての人に愛と勇気とを伝えるために。

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